イントロダクション

嬉しいから吠えるのではない、
吠えるから嬉しいのだ

GRINDER-MANは、演者と観客が同じ場所、同じ時間にいるからこそ生まれる「皮膚感覚への働きかけ」を深化させています。近年発表している作品に一貫してあるのは、核である身体表現にくわえて、独創的な空間構成と表現の現代性への執着です。

わたしたちの日常は、さまざまな感情表現にとり囲まれています。ただ、それらをそのまま感受することはありません。わきおこる感情を棚上げして、まずは理性でうけとめる。時には、われ知らず相手の思惑を深読みし、一方的に身構えてしまっているのではないでしょうか。

本作「bow-wow」では、象の鼻テラスとその周辺空間を広く使用します。縦横に展開する演者、観客との遠近にかけあわせられる感情表現。顔の筋肉によってつくられる表情は、理性のかんぬきをはずすことができるのか。感情の容れ物としての身体という、新たな視座に焦点をあわせるGRINDER-MANの新作にどうぞご期待ください。